ゆりにタンポポ

2012年に電子書籍用に描かせてもらった百合漫画を6/30までの期間限定でpixivにアップしてきました。よろしければお読み下さい。

https://www.pixiv.net/user/177185/series/85064

なんで急にアップしたのかというと理由はいくつかあります。ひとつは最近、ご感想をいただいたこと。もうひとつは英訳して読んで下さった方がいること。何年も前の漫画なのにありがとう。嬉しいなあ。作画がボロいんですが、思い入れもありますので、ありがたかったです。一応DL数みたいなものを出版社からお知らせいただくんですが、年間でも微々たるものだったので、これで認知度が上がったら嬉しいとかそういう下心もなくはないよ。

続きに作品についてよもやま。

最近の漫画BLもGLもやさしい世界で、同性同士なんて!という声はない。なので、ふるい漫画かもしれんなと思ったんだけど、なんかそういうソフトな差別感情がゼロの世界もフィクション的すぎるのでは、とこわい気持ちになったというのがあります。マイノリティ側の当事者のちくちくとした辛さも覆い隠してなくしてしまうみたいなこわさかもしれない。当事者じゃないお前がこわいとかいう?て話なんじゃが。
もちろんそんなもの無くなって当たり前に受け入れられていく世界が私はいいんだけど。今、そんな世界になっていますか特に日本、って思う。同性同士が付き合ってて目の保養、ふわふわの世界が美しい、というのは百合ジャンルのひとつの特徴でもあると思う。愛でるような。そういうものに全部がなっていってしまうのかな、というこわさがあるのかもしれない。ただの杞憂だと思うのだけど、社会との落差を感じなくはないような。それともそんな落差はとうになくなっているのだろうか…。

うまく言葉に出来ないな。

主人公・叶恵はヘテロセクシャル、つまりマジョリティ側の女の子で、同性愛が身近ではなく、姉CPへ驚きが隠せないような女の子。素朴な差別というか、そういうものを私自身、無視できなかったのでここはかなり意識的に描いた。このくらいの年の女の子で、女の子同士付き合ってるのを知るって、微妙なドキドキがあるよなあとか。完璧なフラットさの教育の中で育っていない自分の価値観っていうのもまああるけれど。でも自分にとっては愛が最終的に性別も何もかも押し流してパーフェクトに強いと思っているので、そういうものにできたらいいよな、と思った。

差別というと逆に姉・瑞穂の方がすごく差別感情があるよな。過去のシーンはなんかきつめになってしまって、今ああいうのあれかなあとか思ったりせんでもない。瑞穂は自分が同性と付き合うようになって価値観を更新したが、上書き消去ではない、という感じに。あと、あのゲイの男性の名前も設定も倫理観のおかしい彼氏との話もぼんやり考えてるので描けたら描きたい。

私が当事者にはなれない部分については、想像することしかできない。でもそれ以外の方法も思いつかないから、出来る限りの力で想像していこうとは思っています。

なんだかまとまらない話になっちゃった。とりまご一読いただけるととても喜びます。ご感想とかもいただけると喜びます。