「となりのあなた」冊子ですが、コミックブリッジの月例賞版を冊子にするつもり…だったんです。けど冒頭の2枚がどうしても要らない気がして外しました。タイのデザインも修正しようかと思ったのですが、例えばタイも選択性だったら本原はリボンの方にはしないかもしれないな…と考えて、修正はやめました。丘谷はもしかしたらネクタイを選んだかも…と考えて、悶々と悩んでたら入稿時期が迫っててそのままになっちゃいました。ネクタイ結べないだろうから、これで良かったのかも。
そして「となりのあなた」で改めて思い出したことがあって、

このシーンの丘谷のセリフは、ネーム書くときもかなり悩んだ部分だったり(胸がどう…とか男っぽい…とか)男性への偏見が入ってるんで。まあ乳の大きさは男の子だけの問題じゃなく、女の子の中でもありますけどね。とはいえ、グラマラスな身体への憧れ…みたいな価値観って今も子どもたちの中にあったりするのだろうか…?と思ったりはしました。でも丘谷が男っぽい自分を気に入ってるのも確かだしな…とか。
とにかくこれに関しては作中でツッコむシーンがないので、やっぱりオミットしてしまっても良かったのかも。いやいや、中学生男子の胸ウケみたいなのは悲しいけど現実としてあるでしょ、というのもある…。自分としては丘谷が男っぽいことに対し劣等感を感じてるみたいに読めないようにしたつもりですけど、わかんないなこれは…読む人によるよね。
この現実と理想のバランスを作中でどうしたらいいのかってめちゃめちゃ悩みますね。現実的な描写を考えた時にマイナスな描写を避けるのか、取り上げてアップデートを目指すのか…マイナスを避けていたら現実と乖離した作品になって、フィクションとして消化されるだけになりそうで、それはそれでなんか怖いな!とかはあるかもしれない。でも理想を描くことで変わる現実もあるだろうから…
とまあこういうことを悶々と考えていたのでしたが、描ける技術がないことに気づいてしまって軽く落ち込んで終わったのでした。